背中を丸めてテレビを観る息子の周りに、一匹、また一匹と、蝿が集まっていく。あの子、また「死にたい」って考えてるんだ。
夜の繁華街に、酔っ払ったサラリーマンの一団がおり、その中からおっさんが出てきて、道端にゲロを吐いた。汚ねぇなぁと思いながらちらりと目をやると、そのゲロの中に「死ね」という文字がいっぱい浮いていた。おっさんは笑顔で一団の中に戻り、やがて見え…
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