超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

いい子

 幼稚園へ向かう道の途中にあったお地蔵さんの口の周りに血がついているのを見て首をかしげた私の手を引き、「いい子にしてれば大丈夫」と祖母はつぶやいた。