超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 もう何十ヶ月妊娠しているかわからない妻が、へそに石鹸水を付けた筒を突っ込むと、シャボン玉がぷわりと浮かんだ。妻は小さく拍手をして、「次は笛ね」と笑った。