超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 留守番をしていたらインターフォンが鳴った。出てみると、白いおばさんがいて、「替えませんか」発泡スチロールの箱に入れられた脳味噌を見せてきた。「お母さんがいないので」と答えると、おばさんは「そうですか」と帰っていった。お母さんにはおばさんのことは話さなかった。