超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

お巡りさん

 朝も昼も、夏も冬も、同じ場所に同じ姿勢で立っているお巡りさんの腕に、春が来て、小さなお巡りさんがたわわに実って、それを髭の生えた署長さんが、嬉しそうにもぎ取っていった。