超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

新しいシャツ

 朝目覚めたら胸の間に目玉があった。金星みたいに綺麗な目玉だった。
 外の景色を見せてあげると喜ぶので、家にあるすべてのシャツに穴を開けてしまった。
 出かけるのが楽しくなった。
 でも、たまに生意気な目つきで私を見ることがあるので、そういう時はわざとカレーうどんを勢いよくすすってびびらせることにしている。