2018-02-18 生もの トモコからきいた話 「生ものの荷物が届くから受け取っておいて」 と言い残し、母は出かけていった。 夕方頃、大きな段ボール箱が届いた。生ものって言ってたな、と思い蓋を開けると、背中にマスタードとケチャップをかけられたおじさんがうずくまっていた。 とりあえず冷蔵庫の横に置いて母の帰りを待っていたが、夕飯の時間になっても帰ってこない。思わずぐぅ、とお腹を鳴らすと、暗闇の中でおじさんがびくっとしたのがわかった。