超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2024-04-01から1日間の記事一覧

歯ぎしり

夜中のアパートの、歯ぎしりの音が聞こえてくる部屋のドアの前に、歯を抜く器具を持った老人が立っている。

交番に、塩を持ったおじさんがやってきて、「ナメクジの落とし物ありませんでしたか」と警官に尋ねる。

少年

その幼い少年は毎日、総理大臣宛に、「あたまがよくなりますように」と書いた葉書を送っている。