「蝿が寄ってきたらごめんね」と言って、脳味噌剥き出しの彼女は、春の公園のベンチ、ぼくの膝枕で寝始めた。
最後の給料日に貰った給料袋の中に、部長が背中の翼から抜いた羽根が一本入っていた。
僕らがネジを一本盗んだから、もう雨上がりに虹が架かることはないだろう。
真夜中の病院の廊下の真ん中で、死んだふりをする看護師を、病室のドアの隙間から、病人たちが眺めて、くすくす笑っている。
今日も家に帰ると、冷蔵庫の中に、プリンの写真が冷えていました。
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