紐にくくりつけた位牌を引きずって三輪車を走らせている男の子に、「誰の位牌だい」と訊くと、「あなたのだよ」と言われる。
ファミレスの後ろの席の人が、「メニュー逆さだよ、メニュー逆さだよ、メニュー逆さだよ」ともう二時間言い続けている。
一人暮らしの部屋の床に、気が付くと、人形の脚が落ちていて、拾ってはジャムの空き瓶にためているが、こんなに綺麗な脚の人形の顔が見てみたくて、次こそは脚ではなく、といつも期待している。
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