超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2023-08-15から1日間の記事一覧

独房

夜の独房に、私が殺した女の幽霊が現れ、私が知らなかったほくろを見せてくる。

機械

毎朝ぼくにネクタイを結んでくれる機械が、ぼくの孤独を憐れんで、ある朝、ゆっくりとぼくの首を絞める。

彼が砂浜に書いた詩は、ある一匹の蟹に鋏を捨てさせた。