指酒の瓶の中の指は、夜に見ると必ず月を指しているのが不思議だ。
「私たちの始まりは、お坊さんの禿げ頭の上で、寿命を迎えた一匹の蝿でした」と、彼女はつぶやき、静かに羽を動かした。
窓辺に開きっぱなしにして置いていた本を久しぶりに見たら、地球からやってきたと思われるロケットの残骸が一篇の詩の上に散らばっていた。
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