寒い冬の日の朝礼で、みんなが白い息を吐く中、私が吐く息だけ、青いことに気づく。
夜中の神社で、缶ビール片手に真っ赤な顔のおじさんが、木に結ばれているおみくじを次々と解き、凶と大凶を次々とポケットに入れつつ、「俺に任せろぉ……」とつぶやいている。
神様に見つからないようこっそり作った密造月が、ぼくらの秘密基地の天井に浮かんで、ほのかに光っている。
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