超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-02-19から1日間の記事一覧

要冷蔵・要黙祷。

彼女の腕にとまり、その血を吸っていた蚊の腹が、どんどん膨らんでいき、膨らんでいき、膨らんでいき、とうとう破裂して死んでしまった。「いつもこうなのよ」彼女は笑い、ナイフでちょっと手首を切ると、「あなたもどう?」溢れる血を私に差し出した。

次の電車

次の電車ぁ、空腹のためぇ、四両目にはご乗車おやめくださぁい。溶けまぁす。