祖父が一人で寝ている部屋から夜中、話し声が聞こえてきたので、そっと襖を開けて中を覗くと、死んだはずの祖母が祖父の耳元で「持っていきますね、持っていきますからね」とささやいていて、次の朝、祖父は冷たくなっていた。
「おばあちゃん、無駄だよ」私が祈りを捧げていた仏像を取り上げて孫は、仏像の足の裏に刻まれた数字を指した。「使用期限」と書かれていた。
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