「今夜も××ちゃんがいい夢を見られますように」お母さんはそう言って今夜も、ぼくの枕に五百円玉を入れてくれる。ぼくが十八歳を過ぎたら、千円にしてくれるそうだ。
「てんとうむし払いできます」そんな貼り紙のある駄菓子屋のレジに、男の子と老婆。レジの上にはてんとうむしが一匹と飴が三つ。「背中の点がもう一つ多ければアイスも買えるよ」老婆がそう言うと、男の子は目を輝かせて公園の方に駆けていった。
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