十字路の真ん中に心臓が落ちていたので、つま先で軽く蹴ると、トクン、と一度だけ鼓動して、その直後、「ウゴォォォォォ」と何かの声が辺りに響いた。目覚めさせてしまったのか、とどめをさしてしまったのか。
「信じられない」といった表情で自らの手や足を見つめる人々を引き連れて、手品師が墓場から出てくる。
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