超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2020-09-30から1日間の記事一覧

笑顔

いつも通りの笑顔で帰ってきた夫の革靴の裏に、何十という蝶の死骸が張り付いているのを見つけてしまう。

ふと訪れた水族館で、「罪」と立て札に書かれた大水槽を覗いてみると、そこには水の底で転げ回って苦しむ、火だるまの男女が何人も。

「すいません、今からこの子の爪切るので、しばらくパチンパチンうるさいと思いますが、勘弁してくださいね」、そう言いながら頭を下げるお隣の奥さんと、全身指の子ども。

まずは

喧嘩中、うっかり殺してしまった友人に化けるため、まずは半田ごてでほくろを作っていく。

その病院では明け方のある時間、一匹の白い蛇による見回りの時間があり、助かる見込みのない患者の胸に、鱗を一枚置いて去っていくのだそうだ。