焼き芋の屋台だと思って覗き込んだ荷台の木箱には、濁った水と睡蓮と、睡蓮の間に浮かぶ女の死体が揺れていた。 わずかに開いた死体の口からは、良い酒の香りが漂っていた。「ありがとうございます」 屋台を引いているおばさんはそうつぶやいて、月明りに目…
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