近所の子どもたちに「がんばれー、がんばれー」と応援されながら、おそるおそる殺虫剤を舐めてみる。
金持ちの親戚の家から泣きながら帰ってきた孫娘の手の中に握られた、雛人形の首。
夜中の二時。横断歩道を手を挙げて渡る幼稚園児。どこへ?
我が家に宗教の勧誘に来たおばさんが、庭の木の根元にぼくがアイスの棒で作った金魚の墓を見て、げらげら笑い出した。
散歩中、彼氏がふと立ち止まり、誰もいない墓地をじっと見つめた後とつぜん、「ぼくらも踊ろう」と私の手を取って墓地の中に入っていく。
バイト先の古本屋に、どう見てもホームレスのおじさんがやってきて、人間関係がうまくいくための本を買って帰っていった。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。