超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

通学路

 学校から帰ってきた娘が、膝に絆創膏を貼っていた。
 訊くと、途中でつまずいて転んだのだという。

 カーテンを開けると、満月の端が少し欠けていた。
 通学路を考え直さなければいけないと思った。