超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 仕事帰り、閉店間際のスーパーで、半額シールが貼られた唇の天ぷらを買い、帰宅後一人、衣を剥がして、出てきたしわしわの唇相手に、ファーストキスの練習をしていたら、泣けてきた。