超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

警備員

 何百冊ものスケッチブックに、ひたすら様々な場所の警備員の絵だけを描いてきた老人が死に、遺族によって個展が開かれたが、その個展には警備員は一人もつかなかった