超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

赤いドレス

 私が運転していた救急車の前に、赤いドレスの女が飛び出してきて、路上で狂ったように踊り始め、それ以上救急車を進めることができずにいたら、助手席の先輩が「大丈夫だから、轢け、轢け!」と叫ぶ