超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

遊び

 産婦人科に勤めていた頃、赤ちゃんが生まれてくる時、助産婦や看護師、医師で、せーので、その赤ちゃんに値段をつける遊びをしていた。だいたい値段は揃わないんだけど、一度だけ全員が「八百円」と言った赤ちゃんがいた。あの子は元気だろうか。