超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

消しゴム

 娘がノートに一所懸命消しゴムをかけていたので、ちょっと覗くと、クラスメートたちがぎっしり首を吊っている絵の中に、一本だけ消された首吊り縄があって、ああ、この子のことは助けたいのだな、と思った。