超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

五時

 私の町では、毎日夕方五時になると、ウェディングドレス姿のお婆さんが現れて子どもたちに「結婚しよう」と迫ってくるので、みんなきゃあきゃあ言いながらまっすぐ家に逃げ帰ったものです。