超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2024-04-11から1日間の記事一覧

あの猿のことはもう忘れて、と俺を抱きしめた妻から、ふわっ、とバナナの香りがする。

余興

明け方のゴミ収集所でゴミ見酒を楽しんでいたら、余興に、カラスが舞を舞ってくれた。

泣き声

うちの子が泣き叫ぶたびに、隣に住んでる女が、その泣き声をバイオリンで再現して聞かせてくる。