刑務所の塀の前で、タンポポの綿毛を吹いているあの少年は、どうやら塀の中に綿毛を届けたいようだ。
夕暮れの河原で、少年が一人、「おかあさん」と書いた石と、「おとうさん」と書いた石をぶつけ合って、どちらが割れるか試している。
その少年は、お母さんが入院している病院の電話番号を覚えているところが自分の長所だ、と言っている。
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