「食べられます」と書かれた喪中葉書が届いたので、おやつがわりに食べている時、そういえば誰が死んだのだろう、と思い出せない。
靴を産み続ける女が収容されている刑務所の周りに、裸足の人々が集まってくる。
彼の血を吸ったことを称えられ、彼の家族たちの拍手喝采を浴びた蚊は、結局その拍手に巻き込まれて潰れて死んだ。
千羽鶴しか入っていないはずのゴミ袋の底に赤黒い液体が溜まっている。
長い間音信不通だった双子の兄の葬式に出席したら、祭壇に遺影ではなく、鏡が置かれていた。
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