母の墓石に埋め込まれているパチンコ台で、友人の葬式の香典にしようとしていた金をすってしまい、母のことがますます嫌いになる。
床に落ちていた埃の塊を指でいじりながら窓の外を見ていたら、急に指が痺れてきて、見ると、埃の塊が仏像の形になっている。
夜の寺の暗闇の中で、仏像の触角が、うつむく罪人の胸をちょんちょんと触っている。
紙幣の肖像にナメクジが描かれている小国に、ある夜大量の塩が運び込まれる。
街角で、「蝶を救おう」と書かれたタスキをした人が、通行人に造花を配っている。
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