誰も乗っていない終バスを運転している時、浜辺に打ち上げられた鯨の死骸の傍を通った瞬間、降車ボタンが、ポーン、と鳴る。
妻が産んだラジオで聴いている番組に、赤ん坊の泣き声をリクエストする。
別れを切り出した俺に、「仕方ないね」とつぶやいた彼女の口から、また新たに一匹、蛍が出てくる。
モグラ語で「太陽」を意味する名をつけられた子モグラが、路上で干からびて死んでいる。
これは幸せだった牛と不幸せだった牛との合い挽き肉ですが、奥さんは今、幸せですか。
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