図書館の一番古い書庫の奥から、生命維持装置の機械音がかすかに聞こえてくる。
禿げ頭の真ん中に「炎」と書かれているおっさんの集団が、我が家の外壁をぺろぺろ舐めているのを見た母が、悲鳴をあげて消防車を呼んでいる。
ふらりと入った寿司屋で、壁にずらりとかけられているお品書きを見ると、魚介類ではなく、殺虫剤の成分が書かれている。
今日も飼い犬が透明になる時間が来たので、顔の上はもふもふで温かいが、天井の木目は見える。
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