生け簀の底にいる、誰にも注文されない蛸が、他の魚や海老が連れていかれるたび、何かの踊りを踊るようになった。
ある晴れた日、雨屋のショーウインドーを見て、カタツムリの兄妹が何やらくすくす笑っている。
ラジオが蝶を操る電波を流している時間、ずっと股間がむずむずするので、私はちょっと蝶なのかもしれない。
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