超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2023-09-02から1日間の記事一覧

生け簀の底にいる、誰にも注文されない蛸が、他の魚や海老が連れていかれるたび、何かの踊りを踊るようになった。

ある晴れた日、雨屋のショーウインドーを見て、カタツムリの兄妹が何やらくすくす笑っている。

電波

ラジオが蝶を操る電波を流している時間、ずっと股間がむずむずするので、私はちょっと蝶なのかもしれない。