母の遺骨は大小の白い蝶になって骨壺から逃げ出し、その蝶たちは今みんなで海を渡っている
この間の夏祭りの屋台でとったのであろう、金魚の入ったビニール袋が刑務所の門に吊られていて、誰への差し入れだろうと、囚人たちが朝から晩まで論じ合っている
成人になる前の夜、ベッドでうとうとしていたら、ピエロのメイクをした両親が部屋に入ってきて、部屋じゅうの時計という時計を壊して去っていった
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