超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-12-14から1日間の記事一覧

飛行機に乗っている時、窓の外が不思議な色の雲に包まれた瞬間、CAが「お客様の中に詩人はいらっしゃいませんか?」とアナウンスする。

手品師

誰もいなくなった劇場の舞台の上で一人の手品師が、泣きながら自らの指を食べている。

ここ一年この町では、毎週火曜日の昼三時に、天気に関わらず、虹が出ている。