両替機の取り出し口から際限なくあふれてくる星々を必死に両手で受け取りながら、やっぱり月はすごいな、と思う。
閉め切った部屋に吊るした風鈴の前に、おばあちゃんから貰った人形の口を近づける。風鈴は揺れない。今日はいないみたい。
地獄へと続く道の途中にも、軍手が落ちていた。
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