超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-10-29から1日間の記事一覧

輝く星

夜空にひときわ大きく輝く星を見つけ、その美しさに思わず涙ぐんでいたら、そこを通りかかった婆さんに、「ありゃ月の糞だぞ」と言われる。

夜。寝ようとしたら、部屋の戸が開く。廊下の電気の光の中に、父のシルエット。「お前は死なないんだっけ」「うん」「わかった」戸が閉まる。