誰かが風呂を覗いている。思い切って窓を開けたら、窓枠におじいちゃんの遺影が置かれている。
「仕事の関係でな、悪いんだけど、これからは生ゴミを多めに出してくれ」母にそう頼む父の名刺入れから、カラスの黒い羽根が一枚、はみ出ている。
太陽に菜箸が刺さっていた。食べ頃なのかもしれない。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。