妻が息絶えた瞬間、電波時計の秒針がぐるぐると高速で回転し始めた。何かを受信しているのだろうか。
誰にも見せない日記帳の中でも、「愛してる」と嘘をついている。
「おかあさんのこえ」と書かれたラベルが貼られたカセットテープが、ゴミ捨て場に捨てられていた。
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