超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2021-12-23から1日間の記事一覧

指切りげんまん

冬、娘が指切りげんまんをしていた庭の木の枝に、春、見たこともない美しい花が咲き、そしてその木はゆっくり枯れていった。

夕方、路上、学生服を着た少年が、火葬場の煙突から出る煙を見ながら、股間をもぞもぞいじっている。