超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2021-05-13から1日間の記事一覧

シロップ

夏の昼下がり、肥満児の××君が、手にかき氷のシロップを持って、入道雲に向かってまっすぐ歩いていくのを見た。何か、かっこよかった。

後輩

亡くなった父の後輩だったピエロたちが火葬場にやってきて、泣きながら父の骨でジャグリングを始めたのを、どういう気持ちで眺めたらいいかわからない。