超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2021-04-01から1日間の記事一覧

習慣

幼少時代からの習慣がいまだに抜けず、アイスキャンディーを食べていて当たり棒が出るたびに、ガキ大将だった××君の墓前にそれを供えに行ってしまう。

予兆

実家の仏間の天井の、人の顔に見える木目。その「目」にあたる部分から、ぽたぽた滴が垂れている。舐めるとしょっぱい。雨漏りではない。やだなぁ、また誰か亡くなるのか。