超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2018-11-29から1日間の記事一覧

涼しい風

気がつくと、消しゴムくらいの大きさになっていた。 窓辺に腰かけて、口笛をふいていた。 蝶が一匹、目の前を通り過ぎていった。 真っ白な羽が優雅に動くたび、全身にすずしい風を感じた。 * 気がつくと、電信柱くらいの大きさになっていた。 公園の真ん中…