珍しく朝早くからの仕事が入り、眠い目をこすりつつ始発電車に乗り込むと、車内に木琴の音が響いていることに気づいた。発車のベルだろうか。それにしてはやけにぼんやりしたメロディだ。音のする方に目をやると、隅の席に、月が深く身を沈め、泥のように眠…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。