超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2018-02-24から1日間の記事一覧

ひかり

眠っているのかと思うほど綺麗な死体だった。 枕元の遺書には「ちょきんばこにしてください」と書かれてあった。 食い扶持は減ったが、俺は未だに貧しいままで、彼女だけが冷たく肥っていく。