十七で死んだ息子が天国にいると信じている妻は、今日も息子の姿を空に探すため、脚立を抱えてマンションの屋上へ足を運ぶ。 飛行機に乗ったらもっとよく探せるんじゃないの、と言ってみたことがあるが、妻は、それだと声が届かないから、と答えて優しく微笑…
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