××月×日
夜中の2時頃、外から金属の軋む音が聞こえてきた。裏の公園の方から聞こえてきたから、きっとあの女だろうと思った。カーテンを開けて外を見ると、案の定、街灯の光に照らされて、シーソーが上下に動いていた。シーソーの片側には長い髪の女。そしてその反対側には骨壺。どこの誰かは知らないが、時々ああして公園にやってきては、骨壺とシーソーをしているのだ。よく骨壺が滑り落ちないものだと感心する。
××月××日
夜中の2時頃、また公園の方からシーソーの音が聞こえてきた。うんざり半分、興味半分でいつものようにカーテンを開けて目をこらすと、上下するシーソーの両側に骨壺が置かれていた。