超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

赤い眼

 ガソリンスタンドで給油中、ふいに足下から妙な音が聞こえてきた。
 音のした方に目をやると、年老いたウサギが思い詰めた顔で火打ち石を打っていた。