子どもの死体を背負った老婆が、天使の自販機の前で小銭を数えている。
地球滅亡の日の朝、靴下の穴に気づき、しばらくぼんやりしていた。
額に「ねむい」と書いた紙を貼っているおじさんが、電車で眠っている。
小学校で飼育委員だった少年が、卒業の日、飼育小屋に火をつけた。
恋愛成就のお守りの中に、記憶をリセットする薬が入っていた。
段ボールハウスの内壁に書かれた「禁煙」の文字の前で、ホームレスが木の枝を煙草大に折っている。
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